イベント報告 第60回リベラルアーツ・カフェ「脳科学者が人工知能について聞いてみた」

第60回 リベラルアーツ・カフェ「脳科学者が人工知能について聞いてみた」を開催しました。

今回のリベラルアーツ・カフェでは、金沢大学の南保先生にご専門の「人工知能」をテーマにお話しいただいた後、河崎先生に脳科学者の視点からAIに関するご質問を投げかけて頂くという形式で行いました。

日時 :2023年4月27日(木)19:00-20:30
場所 :ハイアットハウス金沢 ソーシャルスペース
参加者数:29名(オンライン含む)
【ゲスト】 南保英孝さん(金沢大学融合学域先導学類 准教授)
【聞き手】 河崎洋志さん(金沢大学医薬保健研究域医学系脳神経医学分野 教授)

最初に南保先生から、工業製品の異常検知や医療における予測/識別/要因推定など、ご自身がテーマとして取り組んでこられたAI活用の研究のお話をわかりやすく説明頂きました。そしてその手法が年々どのように進化してきたかや、ChatGPTや生成AIなど最近の動向の話を頂きました。そして河崎先生からは、脳のしくみを使ったAIシステムの可能性や、人間ならではのひらめきや創造力をAIでどう扱えるようになるのかなど、脳科学者ならではの質問とお話しを頂きました。

南保先生による解説
写真左:河崎先生 / 写真右:南保先生

更に会場の参加者からのシンギュラリティについての質問をきっかけに、AIの進化の先に何があるのかといった興味深い議論がなされました。少し専門的な話になったところもありましたが、人工知能に対する関心の高さを反映してか熱い対話の場となり、イベントは大変盛り上がりました。

会場の様子

<リベラルアーツ・カフェについて>
異分野の知的教養の刺激から新たな創造が生まれることを期待して、街中で気軽に専門家の話を聞く、自由な学びの場をデザインする実験的事業です。元々「リベラルアーツ」は、古代ギリシャ・ローマ時代の「自由7科」に起源をもち、その時代に自由人として生きるための学問として学ばれていたもの。その精神にならい多様な専門や知見を持つ方々をお招きし、今後の金沢のまちやまちづくりを幅広い視点で考える場としていきます。