第13回 金沢まち・ひとサロン
「日銀跡地の未来を考えるワークショップ vol.2」
「金沢まち・ひとサロン」とは、街角サロン風の気軽な雰囲気で、まちづくり・ひとづくりについて意見のある仲間が集まって、明日の金沢のあり方を議論するオープンな場所づくりの試みです。
「金沢まち・ひとサロン」では、金沢を中心に様々な分野で活躍する有志を募り、日本銀行金沢支店の跡地活用を考えるワークショップの第1回目を2020年9月に開催しました。そこでは、若手の自由な発想から、これまでに新聞などで公表された跡地利用とは異なる、多様なアイデアが話し合われました。
そして、2020年11月8日(日)には2回目となる「日銀跡地の未来を考えるワークショップ Vol.2」を開催し、今後より多くの人がオルタナティブ(=代替案)を考えることのできる「問い」を設定し、これを社会に投げかけ、ムーブメントを生み出す方法を議論。ワークショップ参加者間の自発的な議論や活動の波及を生み出す方法についても考えました。
グループは再編して新たなメンバーと以下の3つの目的をもって議論し、プログラム終盤の「成果発表およびゲストとの意見交換」はZoomで配信し、オンライン参加者とも意見交換を行いました。ワークショップは現地参加者とオンライン参加者で合計46名の方にご参加いただき、ゲストとして浦淳 氏(浦建築研究所)、 安江雪菜 氏(株式会社 計画情報研究所) 小津誠一 氏(有限会社 E.N.N.) 吉村寿博 氏(吉村寿博建築設計事務所)にご来場いただき、各チームの発表に講評をいただきました。
<ワークショップの目的>
目的1:
移転が決定した日銀の跡地で、異なる跡地利用の可能性を問題提起すること自体が、実現可能性を超えて大切である。実現させることを前提に提案し、問題提起につなげる。
目的2:
若手を中心とする市民が、まちについて自由に考え発言していいという認識を広める。また、これに共感する仲間を増やしてムーブメントを作る。既存の大手メディアを通さず、SNSなどを用いて発信する。
目的3:
「世界趣都金沢2030 実現への12のメソッド」の「①金沢の意味を更新する『学びの場』をつくる」「⑦秩序ある都市空間をデザインする」「⑧次世代の『まちづくりの担い手』を育てる」を実現する。
<ワークショップの議論から>
ワークショップの中で議論された特徴的な「問い」として、以下のようなものが挙げられます。
・日銀跡地を中心に、どういう世界をつくりたいのか?
・日銀跡地は、何処にとって、何にとっての中心なのか?
・日銀跡地は、誰のための場所なのか?
・日銀跡地のこれまでとこれからのストーリーをどのように共有するか?
・日銀跡地について、市民が自分事として考えていくべきではないか?
このように、日銀跡地を考える上で周辺地域を含めたまちづくりのヴィジョンが必要であり、エリアや目的、対象を設定しながら、将来像を具体化していく方向性が示されました。また、これらを市民と共有し、当事者の一員として一緒に考えていきたいという思いが語られました。
日銀跡地の未来を考えるワークショップvol.2
実施日時/2020年11月8日(日)13:00~18:00
実施場所/KANAZAWA 旅音/TABI-NE(石川県金沢市小橋町2−17)
参加者/46名(趣都金澤 会員:21名、一般:17名、学生:8名)
[現地参加]ワークショップ参加:20名、ゲスト4名、スタッフ4名、オブザーバー3名
[オンライン参加]視聴者15名
参加費/無料
<当日スケジュール>
13:00-13:15 ・本活動の目的の再共有
・今回の趣旨説明
・第三回までのスケジュール確認
13:15-13:30 ・日銀跡地利用に関する問題点の共有
・第一回の成果報告
13:30-15:30 議題①: オルタナティブを考えるための「問い」の設定
議題②: 問いに対する回答
15:30-16:00 議題③: ムーブメントを生み出す情報発信の方法
16:00-16:30 自発的な議論や活動の波及を生み出す
Slackの運用方法の説明
休憩15分
16:45-17:45 成果発表およびゲストとの意見交換
17:45-18:00 まとめ、振り返り