「日銀跡地の未来を考えるワークショップ Vol.1」を開催しました

2020年9月5日(土)に「第12回 金沢まち・ひとサロン」として、2023年に駅西への移転が予定される日本銀行金沢支店の跡地活用を考えるワークショップを開催しました。これは、一人一人が思い描く「金沢らしさ」を基に、中心部の将来像を提案する機会をつくり、継続的にまちづくりについて話し合う場づくりに発展させようとする取り組みです。

竪町にあるハルモニー金沢 1階 HARMONIE Lab でコロナ感染対策のため人数制限をして開催
参加者には「私にとっての金沢らしさ」という課題の提出が課されました

現在の日銀は金沢の一等地にあり、今後のまちづくりを考える上で重要な土地です。公共的利用が求められると共に、ある程度の収益性も必要であり、多様な主体が協働して将来像を考える必要があります。また、水と緑の豊かな商店街に近く、惣構堀があった記憶を残すゆるやかな地形差があり、金沢らしい都市空間でもあります。

本ワークショップは、これまで認定NPO法人 趣都金澤で積み上げてきた「金沢らしさとは何か?」という議論の延長上に位置付け、これまで語られてきた「金沢らしさ」を踏まえながら「私にとっての金沢らしさ」を参加者に課題として提出いただきました。

日銀前にて
フィールドワークに出かけたグループのメンバーで
大和前から大通りを挟んで眺める日銀の正面
せせらぎ通りに下る東急ホテルとの間の路地は坂道沿いに高い塀が設けられています

当日は第1部として、課題の「私にとっての金沢らしさ」を個別に発表し、次いで第2部はグループワークを通して「私たちにとっての金沢らしさ」を映し出す日銀跡地の未来を一緒に考えました。グループワークでは、実際に日銀の周辺へフィールドワークに出かけ、課題や魅力をまとめました。

コロナ感染対策で人数制限をして開催された第1回目のワークショップ

第3部はグループごとに日銀跡地の活用についての提案を発表。ゲスト講師の水野一郎 氏(金沢工業大学)、浦淳 氏(浦建築研究所)、安江雪菜 氏(株式会社 計画情報研究所)、小津誠一 氏(有限会社 E.N.N.)、吉村寿博 氏(吉村寿博建築設計事務所)による講評が行われ、オンライン参加者にも発信されました。

この企画は全3回を予定しており、最終回ではワークショップの成果を公表するシンポジウムも予定しています。

グループごとに日銀跡地の活用について発表
水野先生による講評
講師の安江雪菜氏

会 場/ハルモニー金沢 1階 HARMONIE Lab
参加費/1,000円(趣都金澤会員500円)

<当日のプログラム>
12:30-13:00 受付
13:00-13:45 1人2 分で「自分の考えた金沢らしさ」を発表(1グループ4名)
13:45-14:15 グループごとに日銀周辺のまちあるき
14:15-16:30 グループワークで跡地利用の提案作成(写真、言葉、スケッチなど)
16:30-16:45 休憩
16:45-17:45 提案内容の発表とゲストとの意見交換
17:45-18:00 まとめ