第4回 金沢まち・ひとサロン「工芸建築を語る 其の三」

日時
2016年2月19日(金) 19:00-21:00
場所
ノエチカ(金沢市下本多町6-40-1 3階)
参加費・定員
1,000円(1ドリンク付き)・40名(事前予約制)
お申し込み
ご参加の方はメール(info@noetica.co.jp)またはFAX(076-223-3581)にて返信下さい。
主催
金沢まち・ひと会議
後援
NPO法人趣都金澤

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工芸建築を語る 其の三
場所の文化を考える
「工芸建築」とは、建築をいわばひとつの工芸作品として考えてみる試みです。金沢まち・ひと会議では、現代における新たな建築作品の可能性、新たな工芸の展開可能性として、素材・技法・空間スケールという視点から「工芸建築」という概念を議論しています。
このサロンでは二回にわたって、「工芸建築」というものの概念整理と、それがもたらす産業としての可能性についての議論を行ってきました。今回は、これまでの議論をふまえつつ、「工芸建築と場所の文化」についての対話をおこないます。
「工芸」は、地名が産地として定着してきたように、場所とつながりをもってきたと考えられています。一方「建築」はまさに建つことによって物理的に場所と関わっています。では「工芸建築」と「場所の文化」はどのような関係を結べるのでしょうか。
これらの問いを読み解くために、「土地」や「技術」「価値」などのキーワードを手がかりにして、「工芸建築」と「場所の文化」の関係を考えていきます。

《話題提供者プロフィール》
猪谷聡
石川県金沢市生まれ。中学・高校時代を富山県で過ごす。大阪大学文学研究科博士後期課程修了(美学)。文学博士。大学講師としてデザイン論、近代工芸史、映画映像論などを教えた後、平成23年の開館時より鈴木大拙館の学芸員に着任。 学生時代より柳宗悦の研究を通じて、鈴木大拙を知る。共著に『近代工芸運動とデザイン史』(思文閣出版)、『民芸運動と建築』(淡交社)など。

西村松逸
初代西村松逸(祖父)、二代松逸(父)に漆芸を習う。人間国宝大場松魚先生に師事し、第29回日本伝統工芸展初出品、初入選。国際花と緑の博覧会、政府苑(花もよう)招待出品。第8回日本伝統漆芸展、最高賞(文化庁長官賞)受賞。

吉村寿博
1969年鳥取県倉吉市生まれ。横浜国立大学大学院 修了。1995~2004年妹島和世建築設計事務所/SANAA勤務。金沢21世紀美術館の建設にプロジェクトリーダーとして携わる中、金沢の魅力に触れ、金沢への移住を決意。2004年吉村寿博建築設計事務所 設立。2007年CAAK ; Center for Art & Architecture, Kanazawa 共同設立。現在、金沢美大・金沢工大・金沢大学非常勤講師。