趣都フォーラム2015

【NPO法人趣都金澤 主催】

金沢21世紀美術館 シアター21にて、5月8日(金)に国際文化芸術都市・金沢の実現を考える「趣都フォーラム2015」を開催しました。

はじめに、主催者のNPO法人趣都金澤より開会の趣都金澤宣言、そして理事長浦からのご挨拶、そして事業報告の紹介をいたしました。続いて、第一部ではニッセイ基礎研究所研究理事・吉本光宏さんによる基調講演『2020年東京五輪−文化プログラムで金沢がもっと輝くために』を講演いただきました。

ロンドン五輪で行われた文化プログラムを画像や動画で多くご紹介いただき、また2020年東京五輪にむけた国や東京の動き、さらに吉本さんによる東京五輪にむけた文化プログラムの私案をご紹介頂きました。 次に第2部では、金沢21世紀美術館、秋元雄史館長をコーディネーターに、吉本さん、創造都市について研究する同志社大学特別客員教授・佐々木雅幸さん、主催のNPO法人趣都金澤、浦淳理事長が登壇しパネルディスカッションが行われました。

佐々木先生からは2020年に向けた国の動きとそしてその次の2030年のビジョンの紹介があり、金沢は一過性におわる取り組みにのるのではなく、その先を見据えた取組みの重要性についてお話いただきました。吉本さんからはイギリスの文化政策の執行を担う専門機関(アーツカウンシル)の例を参考に、地方の特性や文化政策の方針に沿った事業、運営が行われるような組織の必要性をご紹介いただきました。浦理事長からは、行政、経済人、識者などが広域的に連携することで、一体的な広域観光・文化振興につながる可能性について話されました。平日の19時からの開催にも関わらず120名と多くの市民にお越しいただきました。誠にありがとうございました。(2015年5月8日開催)

最後に、アンケート結果の一部をご紹介いたします。
Q.2020年の金沢は現在と比べてどのような都市になってほしいと思いますか?
という問いに対し、50名からの回答がありました。
回答数が多かったものからご紹介します。(全体の回答数からの割合)
1.より多様である(44%)
2.より快適(22%)
3.より環境にやさしい(16%)
4.より成長している(12%)
以上の順でした。
また頂きましたお声の一部を掲載させていただきます。
・オリンピックのその先をみすえることが大切だと感じました
・地域的にも思考的にも広域にとらえて進んでいけたらと思います
・文化の物的ストックがある金沢です。クリエイティブな人材が住むような街になればいいなと思います
・世界に尊敬される都市にむけて何かしたいと思いました
・この3年のシンポジウムのなかで一番充実した内容であったと思います
・文化芸術の間口の広さを感じた
・吉本さんの講和が非常に興味深く未来に希望が持てました
・夢と希望をもって2020年さらに2030年にむけて歩んでいきたいと思います

イベント詳細はこちら⇒【趣都フォーラム2015「歴史・伝統をふまえた国際文化芸術都市に向けて」】