リベラルアーツ・カフェでユニバーサルデザインについて専門家のお話しを伺いました(報告)

リベラルアーツ・カフェ Vol.69  
「使いやすさ」って、誰のため? ~人生100年時代のユニバーサルデザイン~

ゲスト:餘久保優子さん
金沢学院大学芸術学部教授/日本人間工学会認定人間工学専門家/一般社団法人ユニバーサルデザインいしかわ理事長/日本インダストリアルデザイン協会北陸ブロック長など

日 時:8月21日(金)19:00~20:40
場 所: ITビジネスプラザ武蔵「サロンスペース」
参加者:26人(会員14人+非会員12人)

餘久保さんはインハウスデザイナーだった頃から障害者のためのプロダクトを手がけ、先進的な欧州のユニバーサルデザインの事例に触れて専門家としての道へ進んでこられました。20年務めた石川県工業試験場では、県内中小企業の約5000件の相談に応じたそうです。自らのキャリアの中で経験した事例や、デザインしてきた商品などの紹介もありました。

「階段を前にした車椅子の人」から何が課題かを考えるパートでは、なぜ周囲の人が手伝わないのか、問題点を行政に上げないのかといった「人の問題」、階段を登れる構造やしくみがないのかといった「車椅子の問題」、施設管理者はスロープやエスカレーターを付けないのかといった「階段の問題」があって、正解は無いが全てが課題だという話がありました。

100歳以上の人口が10万人を超える今、65歳を超える幸福度が下がっていく現状を指摘し、使いやすさを社会参加の公民権的な位置づけで捉え、ユニバーサルデザインを自分事として考えることの重要性を訴えて講演を締めくくりました。
最後に餘久保さんが持参したバリアフリー用品やユニバーサルデザインプロダクトを実際に手に取る機会があり、意見交換の場へと続きました。