2026年度「総会」「趣都フォーラム」を開催しました(報告)
2026年度の「総会」と「趣都フォーラム」を5月30日、金沢歌劇座・大集会室で開催しました。
■2026年度 総会
会場には会員24人が集まり、委任状提出のあった会員と合わせて過半数の定足となりました。
議長には宇田直人さんが選任され、下記議案が浦理事長と事務局の北口静祐さんによって説明。無事に了承されました。
・2025年度 事業報告と決算報告
・2026年度 事業計画と収支予算
■趣都フォーラム2026「この10年の金沢と、これから ~2030年に向けて~」
2019年に発表した、金沢らしい街の将来像とそのためのアプローチを描いた「世界趣都 金沢2030実現への12のメソッド」の検証と課題抽出を目的に実施し、パネルディスカッションとワークショップを行いました。
参加者は57名(会員39名+非会員18名)でした。
冒頭に、浦理事長からあいさつと趣都金澤の活動概要について説明がありました。理事の佐無田光さんからは、今回のフォーラムについて「12のメソッド策定後は、コロナ禍や能登半島地震、外国人観光客の増加や都心部再開発計画など、想定外の大きな変化が続いている。振り返りだけでなく新たな課題も整理する必要があると考え企画した」と説明がありました。続いて各委員会で行っている活動紹介を行いました。
モデレーターは埼玉大学教授の内田奈芳美さんが務めました。パネリストは下記の6人のゲストです。
元総務省、元金沢市副市長 森源二さん
シンプルフォーム・マネージャー 髙桒宏之さん
あとりいえ。代表・建築家 やまだのりこさん
加賀建設・社長 鶴山雄一さん
ガクトラボ代表、YOUTH PACE代表 仁志出憲聖さん
ノエチカ・アシスタントディレクター 水脇梨菜さん
パネルディスカッションでは、元金沢市副市長の森源二さんが「街や文化のあり方など、これだけ議論しているのは希少な存在。『趣のある都市空間』などコンセンサスが難しいテーマも多いが、議論を続けてほしい」とした上で、「金沢の大切なものは、伝統と革新を繰り返すことによってできている。これから先も、それを続けることができるのかが問われている」と話されました。
建築家のやまだのりこさんは「金沢の古い町家が年々減っていることを知り『おくりいえプロジェクト』を始めた。当初は古民家の最後を見送る活動だったが、今では次世代に伝えるために修繕して『贈る』活動が増え、全国に広がった。初期の参加者で家を惜しんで泣いていた子どもが、今では大学で建築を学んでいる。子どもの頃に家が大切なものだと感じると、大人になっても家や街並みを大切にしてくれる。メソッドは子どもにもわかりやすいメッセージであるべき」と話されました。
加賀建設・社長の鶴山雄一さんは「経済の観点だけでは高層ビルを建てて終わり。金沢らしさや住み心地など、もっと市民に開いた場で議論していくことが重要。金沢市が1960年代に建築家の谷口吉郎にまちづくりをコンサルティングしてもらった『金沢診断』のように、今の時代に合った指針となるべき」と訴えました。
このあと、登壇者と会場の参加者全員、総勢60人以上が6つのグループに分かれてワークショップを行いました。
グループの発表では「金沢は中心部と周辺部とでは状況が違い、住人の生活や考え方も異なる」「大学が郊外に移転して街の中心に若者が来なくなり、金沢らしい街の魅力を知らないまま卒業して転出してしまう」などの課題が出されました。最後に副理事長の小津誠一さんが、総評と気づきを共有してイベントを締めくくりました。

















